奈良医療ガイド なら元気NAVI

奈良県は、子どもの医療環境に恵まれています。

「附属病院」には毎日2千名もの
患者さんが来院されています。

 奈良県立医科大学附属病院は昭和20年に開院し、平成27年に創立70年を迎えることができました。開院当初は8診療科215床の規模でしたが、現在では25の診療科と約1000床を有する奈良県の中核病院となりました。平成26年度の外来患者数は約52万人、また入院患者数は約29万人となっています。つまり一日に換算しますと2000人を超える患者さんが来院され、約800名もの入院患者さんがいらっしゃると言うことになります。中和地区の中核病院として、県民の大切な命を守るために当院が果たさなければならない責任はとても大きいものがあります。そのためには優れた医療スタッフを継続して育成することが必要で当病院の母体となる「奈良県立医科大学」では、600名の医学生と400名の看護学生が、医師、看護師を目指し、日々鍛錬を積んでいます。そして医師、看護師をはじめとする病院スタッフも2200名程が、日夜すぐれた医療サービスを提供するために活動をしています。つまり1日単位で見ますと、約6000名もの人々が病院内にいると言うことになります。すごい数だと思いませんか(笑)

地域の環境変化に対応し、望まれる医療サービスを
実現することが当院の使命です。

 県内の人口変化などに対応し、県民から望まれる医療サービスを実現していくことが当院の使命です。「特定機能病院」の承認、「第一種・第二種感染症指定医療機関」「肝疾患診療連携拠点病院」や「総合周産期母子医療センター」の指定、また「都道府県がん診療連携拠点病院」や「災害拠点病院」の指定を受けるなど、地域の医療ニーズにいち早く対応するために、病院としての努力を続けてきました。中でも救急に関しては特筆すべきことがあります。「救急医学講座」を公立医科大学で初めて開設したのは奈良県立医科大学です。今から26年も前の1889年のことです。これにより奈良県の救急体制は飛躍的に整備されました。現在当院の高度救命救急センターと救急科では3次救急まで対応しています。また各診療科では2次救急の患者さんへの対応を実施しています。奈良県が強く推進する救急体制の整備に限りなく近づき、県内で患者さんをたらい回しにしないため、当院は奈良県の医療機関の「最後の砦」として、できる限り患者さんを受け入れるための努力を続けています。しかし全ての患者を受け入れることは現実的には困難なことです。

ご家庭では「かかりつけ医」を見つけてほしい。
そして当病院では、「かかりつけ医」との
密接な関係作りをします。

 奈良県下において、今以上に医療サービスの向上を図るためには、患者さん側の協力も必要になってきます。さきほど1日に来院される患者さんの数が2000人にも上るとお話しをしました。この中で3割の患者さんが、紹介状をお持ちになり当院の「地域医療連携室」を通じて予約をお取りになった患者さんです。「かかりつけ医」の紹介状がありますから、待ち時間も少なく診察や治療も円滑に行えます。しかし多くの患者さんが、町の医院に来院される感覚でお越しになられるのです。朝来られても診察は夕方になるケースも少なくありません。  まずは皆さんのお住まいの地域で、「かかりつけ医」を見つけてください。特に幼稚園児や小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、かかりつけの小児科医を見つけることがとても大切なことです。お子さんの成長を見守ることができるのも、かかりつけ医ならではです。そして当院のような大学病院では、地域の医院や病院では困難な高度な手術や治療を行います。当附属病院が有するポテンシャルが今以上に発揮され、本当に必要とされる患者さんに高度の医療サービス提供が実現できます。これにより大学病院としての社会的責任も充分に果たせるものと考えます。

「かかりつけ医との密接な関係作り」も
当院の大切な使命です。

 かかりつけ医と大学が常につながっていることが、地域医療の理想形であることは言うまでもありません。幸い当院には、地域の医院や病院の医師との円滑な関係作りを進める「地域医療連携室」があります。この「地域医療連携室」を通じ、現在約350名の医師が当院に登録をされています。当院ではこの登録医から紹介をいただき、患者さんの治療を行います。紹介がありますから的確な治療が行えるのです。そして患者さんの経過を見ながら治療方針を決め、紹介いただいた医師に患者さんをお返しします。つまり逆紹介です。紹介と逆紹介の良好な関係作りが、この奈良の医療サービスの底上げにつながります。しかし当院と登録医との情報交換や勉強会の場がまだまだ不足していることも事実です。各診療科が地域の登録医と定期的に情報交換できる環境を整備することも、病院長の仕事だと考えます。平成33年を目処に、大学組織が移転します。跡地に病院施設を建設する計画も進んでいます。敷地内には散歩やくつろげるフリースペース、新しい外来施設を設けるなど、患者さん満足を高める努力も続けています。しかし2000名の外来患者さんの受付、診察、治療をするには、スタッフにかなりの負担をかけていることも事実です。ぜひ皆さんのご家庭でも「かかりつけ医」を見つけ、病気やケガに見合った受診を実現してください。

奈良県立医科大学附属病院 古家 仁 病院長

「かかりつけ医」での治療を
啓発するためのティッシュを配布。

奈良県立医科大学附属病院

〒634-8522
奈良県橿原市四条町840番地
電話番号:0744-22-3051(代表)
FAX番号:0744-22-4121
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