やけど

痛みがとれるまで
患部を流水で冷やすこと

 子どもは熱い飲み物や食べ物でも大きな「やけど」をしてしまうことがあります。大人に比べて皮膚が柔らかいことが原因です。小さな子どもがいる家庭では、テーブルクロスをかけないこと。子どもがテーブルクロスの端を引っ張り、頭の上に食器やお湯がかかってしまう危険性があります。ストーブなど暖房器具での「やけど」は冬場に多い事故の一つです。赤ちゃんは何でも触りたがるものです。子どもが触らないよう囲いをするなどの工夫が必要です。もちろんアイロンをはじめ「やけど」の危険があるものは、子どもの手が届かない場所に置きましょう。

 また電気のコンセントは感電だけではなく、「やけど」の可能性もありますので、コンセントキャップをするなどしてください。また電気毛布や電気カーペットを長時間、肌に当てたままにしておくと低温やけどをすることがあります。タオルなどを使って直接体に触れないようにし、就寝前にスイッチを切るほうがよいでしょう。

応急処置の方法

  1. 皮膚障害を最小限度でくい止め、痛みを軽減させるために水道水やシャワーなどの流水で痛みがなくなるまで患部をまんべんなく冷やします。
     ただし、乳幼児は冷やしすぎると体温が下がり身震いをはじめます。
     身震いが起きたら冷やすのをやめます。
    ※体温が32℃以下になるとショック症状がみられ不整脈から死に至る危険性も出てきます。
  2. 顔など流水で冷やせない場合は濡れタオルで何回も冷やします。
     氷は冷たすぎて皮膚が痛くなり長く冷やし続けることができません。
  3. 服の上から熱い液体をかぶった場合は、まず服の上からホースやバケツで冷水をかけ、
     その後服をはさみで切るなどして取り除き、水を含ませたバスタオルで身を覆うようにして救急車を呼びましょう。
  4. 小さな水ぶくれでも針などでつぶすのは感染の危険性があるため、絶対にやめましょう。
  5. 手や足に熱湯をかぶった場合は患部を高くするようにします。